新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

琉球王朝事件簿 ・幻の陶工の系図を巡る改竄事件1


平田典通は、琉球史にその名を刻む陶工で、
元は平民でありながら功績大という事で系図を賜り
士族に取り立てられました。


しかし、典通の家系は、3世の代で途絶え、
平田家は養子を取るべく系図座に願いを出します。


その時に、首里の長嶺という男が平田の家を
訪ねて、系図を貸して欲しいと持ち掛けました。
平田家は親戚筋を主張する、この長嶺に系図を貸した
のですが、実は長嶺は系図改竄の詐欺師でした。



長嶺は無系平民のある男に頼まれて、
途切れている系図を探していたのです。
長嶺は、系図座に行き、原本を改竄して、
しまおうとしますが、これが直前で露見しました。


詐欺がばれた長嶺は、系図偽造で逮捕されて、
八重山に一世流罪(生涯島流し)となりました。


時に西暦1829年の事でした。
たかが、家系図と考えると重い罪ですが、
身分制を支える基本である系図の改竄は、
重罪であったのです。


それだけに成功すると報酬が多く、
この手の事件は後を絶たなかったのですが、、
改竄された平田家の系図は、元に戻すべく、
系図座が預かり、本家の平田家には、
後に返却するという沙汰がありました。


ところが系図座の職務怠慢か、
平田家の系図は、直されたものの、
平田家に返却されず系図座に置かれたままでした。
それが新しい系図改竄事件のきっかけになったのです。


続く、、、

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