新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

☆禿げると失業?

琉球王府に務める役人は、 ハチマキと呼ばれる冠を被っていました。
具体的には、定年というものは無かったのですが、

 慣例として、頭髪が薄くなったら、 

「年相応だからもうお役御免」 

という考え方があったようです。 


平たく言うと、禿げたら失業という事。 

ただ、昔にも若禿げという人はいました。

 阿氏 南風原守周(しゅしゅう)もその一人でした。

 まだ若かった守周は失業したくなかったので、 

必死に対策を講じて、頭巾を被って出仕していました。

 王府の方でも、守周の若禿げという身体的な特徴を

 考慮してお役御免を免除します。 
すると、頭髪に不安のある役人達は 皆頭巾をして
出仕するようになったそうです。 


出典 比嘉朝進 首里城王朝紀

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