☆禿げると失業?
琉球王府に務める役人は、
ハチマキと呼ばれる冠を被っていました。
具体的には、定年というものは無かったのですが、
慣例として、頭髪が薄くなったら、
「年相応だからもうお役御免」
という考え方があったようです。
平たく言うと、禿げたら失業という事。
ただ、昔にも若禿げという人はいました。
阿氏 南風原守周(しゅしゅう)もその一人でした。
まだ若かった守周は失業したくなかったので、
必死に対策を講じて、頭巾を被って出仕していました。
王府の方でも、守周の若禿げという身体的な特徴を
考慮してお役御免を免除します。
すると、頭髪に不安のある役人達は 皆頭巾をして
出仕するようになったそうです。
出典 比嘉朝進 首里城王朝紀