新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

琉球士族のステータス 家譜 家系図

家譜(かふ)系図(けいず)は、それぞれ異なるものです。
家譜は、先祖の履歴書、系図は先祖から今までの血統になります。
平たく言うと系図は家系図です。


琉球の場合、家譜も系図も、1609年の
薩摩侵略以後にもたらされます。
それまでは、誰々の先祖が誰という事に

琉球人は関心が無かったのです。


1689年、王府の中に系図座が置かれて、
士族に系図と家譜の提出が義務付けられると
この系図の有無が士族と平民を分けるステータスになります。


平民には系図を造る事は許されなかったので、
系図を持つものは、士族という認識が一般化します。


家譜と系図は、首里王印が押され、一部は系図座に保管
一部は、それぞれの家で大切に保存されました。



沖縄戦で、位牌と家譜だけを持って逃げる人がいた程に
沖縄人にとって家譜と系図は大事なものだったのです。


最盛期には、宗家400家と分家も合わせて、
3000以上あった家譜と系図は、沖縄戦で
その殆どが灰になりました。


しかし、現在、有志の人々の中で復元作業が盛んになり
今の所は700家の系図が残っています。




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