冊封使が見た琉球のびっくり冠婚葬祭
冠婚葬祭や、接待では上座、下座、
その他色々のしきたりがあります。
沖縄の人は、そういうしきたりが、
ことのほか、苦手ですが、
それには理由があったのです。
そう、琉球には元々、上座や下座の概念がなく、
そのようなしきたりを知っている人は殆どいませんでした。
17世紀の後半に琉球に来た冊封使の張学礼は、
当時の琉球の宴会の様子を書き残しています。
客が尋ねてくると、上下東西の別なく意のままに座る。
そして、挨拶をし酒、茶、タバコを出す。
客は帰る時に一礼し、主人は送迎しない。
これを見ると、送迎なし、上座下座の区別なし、
来る時と帰る時には挨拶すればOKという
緩いルールだった事が分かります。
実はこれ、過去の話ではなく、
沖縄では、今でも法事や祝い事などの
冠婚葬祭でも同じなのです。
このようなしきたりに慣れた人は、
沖縄の冠婚葬祭にはびっくりするでしょうね。