新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

日本史上初の勲章には琉球の文字が、その理由とは?

日本の歴史上、
最初の勲章には、
琉球の名前が入っていた

というのをご存じですか?


その名も、薩摩琉球国勲章といい、
1867年のパリ万博で登場しました。

当時は、徳川幕府と薩摩藩、そして佐賀藩が、
万博に自分達のブースを持っていましたが、


特に倒幕を考えている薩摩は、
幕府と薩摩藩には、
主従関係はない、

独立した国同士である
という印象を諸外国に
与えたいという意図がありました。


そこで登場したのが、モンブラン伯爵という男で、
彼は、独立国には勲章というのがあるとアドバイスし


「今、幕府は勲章を
制定していないから、
薩摩が造れば、フランスの心証は

薩摩有利になる」
と言っています。

薩摩藩はそれを入れて、万博のかなり前から根回しをし
フランスの高官に薩摩琉球勲章をプレゼントして、
薩摩琉球国は独立国であるというPRをしました。


それに気がついた幕府は大慌てで、
葵勲章を造ろうとしますが
万博閉幕までには間に合いませんでした。



勲章一つでも国際的な駆け引きがあるという事ですが、
でも、薩摩琉球国勲章というのなら、


当然、構成国である琉球も
独立した国であるという
理屈になりますよね?

幕府は他藩を支配しているのではない
というのなら、薩摩と同じく、琉球も
幕府や薩摩とは別の国という理屈でないと
オカシクなると私は思います。


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