新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

2016年9月のブログ記事

  • ・冊封使になりたくない! あの手、この手で逃げる使者達

    冊封使は、皇帝の名代で朝貢国に出向する名誉な仕事です。 しかし、陸続きの朝鮮やベトナムのような国と違い、 海賊や遭難の危険がある琉球への使者は、 皆嫌がって、行きたがりませんでした。 とはいえ、 「琉球行きは死ぬかも知れないので辞退します」 は、皇帝の忠実な家来として決して言ってはいけないですし、... 続きをみる

  • ■沖縄戦構想の元ネタは、 猪木VSアリ戦と同じだった?

    沖縄戦において、その作戦立案を担当したのは 高級参謀 八原博通大佐です。 元々、沖縄本島には、最強の誉れ高い 虎の子の第9師団が配備されていましたが、 大本営は、台湾からフィリピンに引き抜いた 師団の埋め合わせで9師団を抽出すると命令。 沖縄守備軍は、猛反対しますが決定は 覆りませんでした。 これ... 続きをみる

  • ■三司官選挙

    いつ頃からかは分りませんが、 琉球士族の最高職である三司官は、 投票選挙で選ばれていました。 これは、総選挙ではなく、 三司官に欠員が出た時に行われ、 およそ200名の選挙権者の高級士族の 投票により当選者が決定します。 こちらは形式的なものでは無かったようで 後に島津斉彬が琉球の内政に介入し、 ... 続きをみる

  • ■元の皇帝にアラビア文字で上奏文を出した琉球?

    琉球が初めて中国と公式交流を持ったのは、 1372年と言われています。 しかし、一方でそれよりも以前の元の時代にも 琉球から元の皇帝に上奏文が送られたという 記録があるようです。 そんな記録を残したのは、元末から明初の文人 陶宗儀(1329~1410)という人です。 彼によると、琉球から送られた上... 続きをみる