☆王府の役人の仕事風景とは?
首里王府の役人達は、いつから登城して、
いつ帰っていたのでしょうか?
昔の事ですから、結構な重労働かと
思いきや、
そうでもなかったようです。
記録によると、仕事の開始時間は朝の10時、
そして帰るのが
午後3時だと書かれています。
さらに、月の出勤日数も12~3日程度と
とても少ないものでした。
しかも勤務時間内には昼食タイムがあるので、
実質の仕事時間は4時間程度という事です。
役人達の中には、正午には帰宅して
昼飯を食べる人もいましたが、
高級役人は、家から弁当を持ってこさせて
城内で食事をしていました。
時計の無い当時、それぞれの時間は漏刻門で太鼓を叩いて知らせ、
さらに城庭、西のアザナ、右掖門の3箇所で 大鐘をついて拡散させていました。
さて、どうして王府の役人の勤務時間が短かった
のかと言うと、
それは彼等がパートタイマー
だったからです。
王府は、士族の人口が増加すると、
出勤する士族を3交代制にして
出来るだけ、多くの士族に仕事を割り当てる為に
勤務日数と勤務時間を減らしていたのです。
一種のワークシェアリングですね。