首里城だけが西を向いている理由
下の写真は、それぞれ、北京の紫禁城、韓国の景福宮、
日本の京都御所、沖縄の首里城の俯瞰図です。
こうして見ると、首里城だけが西を向いていて、
他は、南を向いているのが分かると思います。
古来、北極星は帝王の守護星とされてきました。
従って、中国の皇帝は北を背中にして星を背負う形で
南に向けて、宮殿を造営しました。
そもそも、紫禁城という名前も北極星を意味する
紫微星(しびせい)の禁城(天子の城)という意味です。
中国を倣った、各王朝は、皆それを踏襲しています。
ところが、中国王朝を倣った筈の琉球だけはそれを
模倣していません、何故でしょう。
その理由の一つには、琉球では北極星よりも太陽信仰が
遥かに力があったという事があります。
太陽の化身として、日天子(てだこ)という言葉も
古くからあるように琉球王は太陽を背にして立つので
必然的に建物は西を向く事になるのです。