倭寇とバッティングした琉球その解決策
琉球がアジアの海を縦横無尽に疾駆していた頃は
同時に海のギャング兼商人、倭寇の全盛期でした。
倭寇も黒潮と季節風を使い、アジアの海を
縦横無尽に駆け回った一団でした。
実際に何度となく琉球の船は襲われ、
積み荷を奪われ、乗組員皆殺しの目にあいました。
そんな倭寇の縄張りである朝鮮海域は、
彼等の巣も同然で、琉球の船が近寄るのは
自殺行為でした。
ところが、琉球は対馬の倭寇の頭目で
朝鮮王朝ともパイプのある早田六郎次郎を使い
これに船を護衛させる事で、朝鮮までの安全を
確保しています。
まさに毒を持って毒を制す、
倭寇に苦しんだ琉球は、同時に倭寇を利用する事で
自らの目的を達成したのです。