450年前、繁栄する那覇
琉球は、黒潮の通り道であり、商売や遭難、或いは、
お尋ね者という多種多様な民族が出入りしました。
14世紀に最初にやってきたのは福州の客家の人々
それから、同時期に遭難した朝鮮の人達、大和人
少し遅れて、15世紀には東南アジアのルソンや、
シャム、パレンバンというような所からも人が来ました。
16世紀も後半に入ると、ポルトガル人やイギリス人も
大航海時代の果てに琉球まで漂着します。
17世紀の最初には隠れキリシタンや、
宣教師が日本布教を画策して
那覇に潜伏していた事もありました。
面白いのは、キリスト教、イスラム教、
道教、仏教、神道、色々な教えが入っても
琉球においては宗教紛争が無かった事です。
沖縄本島でもごく狭い、那覇に混在していた
沢山の民族は、それなりにお互いを尊重して
小さな島で暮らしていたのです。