進貢船が中国に到着するまでの期間
琉球から出た船が中国の福州に入るまでには
どの程度の期間が掛かったのでしょうか?
それは、最短で4日間と言われています。
意外に速いですよね?
ただ、これは順調に行った場合で、
長期になると30日という事もありました。
これは航海しているというより
久米島で良い風を待っていたからです。
どうして久米島で風を待つのか?
これには、久米島が福州までの最短距離である
という大きな理由がありました。
そして、風を待つ最大の理由は
久米島の沖合を流れる黒潮の力を
突きぬける意味合いもあります。
充分な風が得られないと、
途中で黒潮に捕まり、
大和の方向に流され、
遭難してしまうからです。
実際にこうして、黒潮に流され、
四国や宮城県の沖合で
救助された琉球人も沢山いますし、
さらに太平洋まで流され
亡くなった人々もいたのです。