新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

薩摩をびっくりさせた琉球の馬術の名人

琉球が薩摩に敗れた後の事です。


八重山に仲黒馬という名馬がいるというので
薩摩藩主、島津家久は琉球に
馬を護送するように命令しました。


しかし、この仲黒馬、気性が荒く
誰にも乗りこなせません。


ただ、1人、武芸者の野国親雲上宗保だけは、
この仲黒馬を乗りこなせたので、
護送官は宗保に薩摩まで来てくれるように依頼します。




薩摩では、名うての調教師が待っていましたが、
この仲黒馬、無限のスタミナで
何名もの調教師を振り落としてしまいます。


家久は部下がだらしがないのにイライラし、
「誰でもよいから、この馬を乗りこなしてみよ」
と命令をします。


そこで宗保が名乗りを上げると、
仲黒馬は、まるで犬のように従順になり、
風のように草原を駆けたという事です。

宗保は家久に気に入られ、以後、何度か
薩摩に呼ばれ、秘伝の馬術を伝授されたそうです。


戦に敗れても腕の立つものはいるものだと、
薩摩の人々は宗保を見て認識を改めたという事です。

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