1761年、琉球で一揆が発生、その理由は?
1761年、琉球は大変な不作に見舞われ
年貢の未納が相次ぎました。
今と違い、食糧をお金で輸入という
時代ではないので尚穆王は飢饉に備えて、
百姓のさらなる倹約を申しつけます。
それが正月とお盆に豚を潰して食べる事を
当面禁止するという豚肉禁止令です。
しかし、1年の楽しみが正月と盆に
豚肉を食べる事であった百姓達には衝撃が走ります。
「俺達の楽しみは、盆と正月に豚を食べて、
酒を飲む事だけだと言うのに、
豚まで禁止されるのはたまらん」
そこで百姓達は、豚肉禁止に反対する署名を
5000名集めて王府に送りました。
それまで一揆らしい一揆も無く
王府の命令に従ってきた百姓達の行動に
王府は驚き尚穆王は、禁止令を撤回しました。
後にも先にも、王府時代の一揆は、
これ位しか見当たりません。
唯一の一揆が「豚肉食わせろ」だった琉球。
平和な島だったんでしょうね。
※この話は大島筆記という書物に書かれています。