西洋人を不衛生だという琉球
琉球にやってきた西洋人には、
賛美する人も批判する人もいましたが、
共通して挙げているのは琉球の清潔さでした。
石畳の道にはチリ一つ落ちていないし、
部屋の中もキレイに整頓されている。
どんなに貧しい家でも、清潔でない場所はない。
これには、当時の中国や朝鮮の道路の汚さとの
ギャップが反映されています。
朝鮮や中国でも室内と敷地はとてもキレイでしたが
一歩、外に出ると、そこはゴミ捨て場と同じでした。
当時の朝鮮や中国には公共心がなく、
それが自分さえよければいいになり、
どんなに道路が汚れようが関心が無かったのです。
町全体の美観まで注意を払う様子は、
当時の日本とよく似ていました。
清潔好きの琉球人が、西洋人の習慣で
不衛生だと思う事がありました。
それは、1枚のハンカチで何度も鼻をかむ事。
琉球人は、懐の帯に懐紙を大量に持っていて
鼻をかみたくなると、それを使っていました。
今風のティッシュ感覚です。
そんな琉球人から見ると、同じハンカチを
何回も使う西洋人は不衛生の極みだったのです。