新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
主体的に故郷の歴史を見て見ようというブログ

琉球士族の勤務表 星功(ほしこう)

琉球士族は、ポイント制で、昇進できるシステムでした。
これを星功(ほしこう)といい、毎日、決まった業務を行うと
少しずつ、が加算されていく仕組みでした。


※図は、八重山士族で、耕作筆者(農業監督人)として
従事していた士族の星功調です。


しかし上級士族と下級士族では、
星功の貯まり方に大きな違いがありました。

下級士族が上級職に取り立てられるには、
余程の才能があるか、或いは死と隣り合わせの
進貢船のスタッフになる。
または、包丁人のような技能職になるか

というような狭き道しかありませんでした。

琉球は軍事大国だった

貿易により富を蓄積していた琉球は、倭寇などの略奪を警戒し
人口八万人という小国ながら、軍船を基準とした軍事組織を発展させました。
それは4000名という規模であり、人口の5%に達します。


これを、現在の日本に当てはめると、600万人という規模になります。
当時の琉球は海外遠征もしており、結構な軍事大国だったのです。





史書には、何度か、那覇港に入ってきた海賊の船を撃退したとあり
国際社会の秩序と安寧を願って生きていたのではない
現実主義の側面があった事が分かります。


ヒキの副官だった、筑殿は、やがて筑登之(ちくどん)となり
下級士族の代表的な階級になります。

伊是名王統の王様って何名?

伊是名王統は、尚円金丸を初代とする王朝で
佐敷王統の尚徳王の死後にクーデターを起こして樹立され


1470年から、1879年まで409年続きました。


ほぼ、日本の戦国時代と江戸時代を合わせた長さがあります。


その王様の数は19名にも上ります。
徳川幕府でさえ、263年で15代に過ぎません。



中国では長いと言われる漢王朝だって400年ですが、
一度、クーデターで倒れて、再興されての400年です。


もちろん、長く続けば偉いというわけではありませんが、
世界でも400年継続した王朝というのは珍しいのです。


その王様の名前と顔(不詳もありますが)をUPします。