新しい沖縄歴史教科書を造る会

日本史の一部、地方史としての沖縄を脱却して
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開化党と頑固党が手を組んだ 公同会運動4

公同会運動は、現在においても、尚家を沖縄の世襲の知事として、
旧士族の既得権益を守ろうとする運動であるとされます。


しかし、前述したように、請願書においては、
日本の法律の下に尚家の人間を知事とする沖縄県を置き、
政府の監督官を設置し、県議会を設置して人材を募るなど
およそ琉球藩の復活には、無縁の事が書かれています。


では、どうして、公同会運動が復藩運動とされたのか?
それには既得権益を失う事を恐れる鹿児島新聞のデマがあったのです。


明治30 年7月18 日の鹿児島新聞の記事では、
復藩党の再燃と題して、以下のような事が書かれました。


「彼等は自ら称じて開化党なりと言いふらす、
これは詐欺の方法である。
彼等はカタカシラを切り落とし文明人なりと叫ぶが
これも人を惑わす手段である。


彼等は服装を変え、下駄を変え、洋傘を差し、
日本化したというが、これは誤魔化しに過ぎない。


これらの行為は全て彼等の芝居を演ずるに必要な
小道具にして楽屋の秘密は別に存在している。
楽屋の秘密とは果して何だろうか?
彼等の第一の方法として実行しようとしている事は
尚家をして琉球國の長司にする事である」


そして鹿児島新聞は、長司とは、永久に支配する地位
として、それが国王であると書いています。
これを読むと、鹿児島新聞は、公同会運動の請願書を一切読まないか
読んでも意図的に無視して、公同会運動は琉球藩の復活を
企むものだ、騙されるなとデマを書いているのです。


さらに鹿児島新聞は、これに続けて、公同会運動の真の目的を


「彼自開化党は、尚家を以て長司にして満足ではない。
さらにに第二の目論見を有している。
それは、琉球人を以て全県下の官吏に充て

全ての他府県人を排除する事だ。
尚家長司を設置できれば、こんな事は簡単だ。



改めて説明するまでもなく、これは琉球における
他府県人の排除にして、永らく彼等の胸の内に
溜めこんでいる問題である」


よくもまあ、請願書に書かれてもいない事を憶測で並べたものです。
これは裏も取れていないデマ記事でしかありません。
鹿児島新聞がここまで悪意まみれの記事を書く理由は
一つしかありません。


それは、沖縄を事実上支配しているのは、鹿児島県の知事、
鹿児島県の役人、鹿児島県の商人であり、
公同会運動で、尚家の知事が出来ると、自分達の権益が
脅かされると考えたからなのです。









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